Be careful what you wish for!


バレンタインデーの朝、私は仕事も休みだし、子供の学校もなかったので、久々にゆっくり寝坊しようと思っていた。

それなのに、朝の7時半にスマホの着信音で起こされて、何かと思ったら女友達からランチの誘いだった。

夕方からバレンタインデーのプランがあり、昼間は自宅でゆっくり過ごしたかったのだけど、ここ4、5カ月ほど連絡が途絶えていた彼女のことが気になっていたので、早めのランチで会うことにした。

レストランに現れた彼女は、テーブルに着くなり、実は離婚したの。と言い出した。

同い年のアメリカ人女性で、もう10年近いつきあいになる。何度、旦那さんの愚痴を聞かされ続けてきたことだろう。

だから驚くことはないのだけど、子供のため、そして裕福なライフスタイルを確保するためにも絶対に離婚はしないと言い続けていたので、さすがにびっくりしてしまった。

去年の秋にまた大喧嘩をして、ほとほと嫌気が差した彼女は、旦那さんが長期出張に行っている間に弁護士を雇い、金銭的に有利になるようにアドバイスをもらいながら、せっせと準備を進めていたらしい。

もう結婚生活の愚痴を聞かなくていいのかと思うと、心からほっとしてしまった。

彼女の薬指から結婚指輪は消えていたけれど、サイズが合わないのをずっとつけていたために、指輪の跡がくっきりとついて、へこんで変形してる。それを隠すために、別の指輪をつけていた。

大好きな彼女がネガティブなスパイラルから抜け出しつつあることはものすごく嬉しいけれど、指輪を外して見せてくれた指のへこみを見つめていたら、せっかくのバレンタインデーなのに、昼間から私も気落ちしてしまった。

けれど、夜は素敵な時間を過ごすことができた。頭に描いていた「望んでいたバレンタインデー」とは全然違ったのだけど、自分の想像を越えるほど、もっと素敵な、愛情たっぷりの時間を受け取った。

結局、また、「願ったことが叶わないでよかった」という展開になってしまった。これも、奇跡的とも言うべき絶妙なタイミングによるもの。自分の頭で考えて計画立てて、物事をコントロールしようとしてたら、こういう展開にはならなかった気がする。

いつもながら、受け取れたことへの感謝でいっぱい。

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