愛のクリスマス・ギフト


今年のクリスマスは、もとの家族で祝うことになった。
私、息子、元夫、元夫の母親(元義理ママ)、元夫の親友夫婦。

クリスマスの飾りつけがほどこされた義理ママの自宅に集まった。ささやかな集まりだけど、足を踏み入れたとたんに、愛のエネルギーに包まれた。

元夫の母親は、私の中では今でも変わらず義理ママであって、頻繁に会うことはなくても、ちゃんと愛が通じ合っている。私の息子にとって大切なおばあちゃんであり、私のアメリカの母であることには変わりない。

オーブンの中で肉が焼ける間、ワインとアペタイザーを口にしながら、笑いのたえない楽しい会話で盛り上がった。心がざわつくこともなく魂が落ち着くというか、とにかく居心地が良い時間だった。そして、息子が、どんなにみんなから愛されているかを改めて確認できて、じーんとした。

丸いテーブルを囲んで食事をしているとき、何かがきっかけで、みんなが私のことを褒めはじめた。

すると義理ママが『私の願いはね、この2人がまた夫婦に戻ってくれることだけ!こんな女性ははっきり言って、いないもの!』と言い出した。

元夫の親友夫婦も私のことを褒め続けて、あなたが戻ってきたら、彼は本当に幸せになれるのに!!!と義理ママに賛同する。

元夫は色々デートもしてるし、そう望んでいるわけでないと思うが、少し戸惑っている私の目を見て、君と結婚できたことは、人生で一番の幸せだった。素晴らしい妻でいてくれたこと、素晴らしい母親でいてくれたことに感謝しきれない。自分は本当にラッキーだ。と言ってくれた。

まあ、そりゃそうだ。離婚は裁判沙汰にもならず、弁護士もつけず、養育費を貰っていないのに金銭的なバトルにもならず、息子はいつでも父親に会えるし、グレることもなく幸せに育っている。勉強もできて進学に関してもブレがない。他人にも自分にも優しくて、私が育てたとは思えないほど素敵な青年になってくれた。

感謝されて当然!とも思ってしまうが、別に私は苦労をしたわけでもなく、至らない部分や与えてあげられないことも多かった。そして、元夫との結婚生活は、そのほとんどは素晴らしい体験だった。今でも昔話をはじめるとキリがないし、一緒に大笑いして終わる。それは、他の人とは共有できない2人だけの思い出であって、今となっては感謝しかない。

子供への無条件の愛を貫こうとすれば、他者を裁いたり支配しようとすることはできなくなる。すくなくとも、私はそう理解しながら、『いい気分』になれる選択をしてきた。宇宙の法則を理解したおかげで、自分ができうる限りの、理想的な母親になることができたと思っている。

義理ママが用意したボードゲームは、隣の人のマインドを読むもので、私は元夫が考えていることがいまだに簡単に分かってしまうことに気づいた。彼の指には、私の家紋が彫られた指輪がはめられている。大昔に買ってあげたもので、高質なものではないので、すでに色が褪せているが、肌身離さず今でも身につけている。息子のルーツに対する敬意のようなものだろうか。

テーブルを囲んだ私達のあいだには、愛が溢れかえっていた。みんながちょっと期待したので、私は元夫に向かって、グッドラック!と言った。どんなにみんなを愛していても、復縁することはないから。

それでもその場のエネルギーはへこむこともなく、幸せな気持ちが共鳴していた。それは、自分だけが救われようとするような満足感ではなく、一緒に幸せを築いていこうといった前向きなものだったので、私は素晴らしいギフトを受け取ったような気持ちになった。





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