受け取ることは与えること



天国のお父さんに、毎日携帯からメールをしていたアメリカ人女性の話を、2週間くらい前に日本のニュースサイトで読んだ方もいるかもしれない。


私も読みながら泣いてしまった。




23歳の女性が、亡くなった父親の携帯番号に毎日メール送信して、自分の状況や感情を綴っていた。4年目の命日に、寂しい気持ちを送信すると、なんと翌日に返事が来た。

返事を送ってきたのは、数年前に交通事故で娘を亡くして失意のどん底にいた男性だった。彼こそが、彼女からのメールを、この4年間、毎日受け取り続けていたのだ。

「あなたからのメッセージを受け取ったとき、神からの贈り物だと思いました。あなたからのメールが僕を生かしてくれたんです。大切な人を亡くしたんだということはすぐにわかったけれど、あなたの成長を見守らせてもらいました。
返事をしたいと何度も思いましたが、傷つけることになるのではと遠慮していました。あなたは素晴らしい女性です。僕の娘にも、あなたのような女性になってほしかった。
あなたは僕に、神の存在と、かわいい娘が逝ってしまったのは、神の過ちではなかったということを思い出させてくれた。神はあなたを遣わしてくれた。僕のかわいい天使は、この日が来るのを知っていたのでしょう。
心配することは何もないよ。あなたはあなたのままで、毎日神があなたに与えてくれた光を輝かせてください」(ライブドアニュースから)

ここを読むだけで、またもやウルウルしてしまうのだけど、まさにこれがエイブラハムが言うところの『受け取ることは、与えること』。

もともとこの記事は、彼女のフェイスブックの投稿をライターが転載したもので、もとの写真は誰でも見ることができるために、世界中の人たちがコメントを残している。





あまりに反響が大きかったものだから、彼女は先週、追記をした。それによると、なんと天国のお父さんは、実の父親ではないそうだ。

簡単に要約すると、こんなかんじになる。

私は、遊ぶところがなにもない小さな町に生まれ育った。
多くの黒人家庭は、両親が共働きをしているうえに、2つも3つも仕事を抱えているものだから、子供と過ごす時間なんてない。
それで子供達は近所のスケートリンクに集まるのだけど、ジェイソンはそこで働いていて、やってくる子供たちを可愛がってくれていた。

乗り物に乗せてくれたり、親に頼まれて子供の誕生日パーティを催したり、勤務時間が終わっても残って子供たちの面倒を見た。隣に座ってじっくり喋ってくれることもあった。

知人に私を紹介するときに、娘だって言ってくれて、それ以来、私にとっては父親同然の存在になった。スクールダンスやプロムにも来てくれた。可愛がるだけじゃなくて、悪いことをしたら叱ってくるし、態度が悪いと注意してくる。でも、どんなに怒っても、翌週にはけろっと機嫌が直っていた。本当の父親みたいに接してくれて、彼のおかげで私には自立心が生まれたし、幸せを知ることができたと思う。町の子供たちにとって、彼は父親であると同時に、尊敬できる人だったの。


写真で見ると、なんとも優しそうな黒人の青年で、どうして若くして亡くなってしまったのかは分からないけれど、こちらの話もまた、私の胸に響いている。

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