68歳で幸せな再婚、そして「移動力」



私はセラピストではないけれど、クライアントは私と会話をすると気分が良くなると言ってくれる。初対面の人でも、すぐに心を開いて色々なことを話してくれることが多い。家族や仕事のことが多いけれど、圧倒的に結婚生活の話。


ありがたいことに、タラタラと愚痴を言ってくる人はいない。もちろん、人間だれしも愚痴を言いたくなることはあるし、実際に言うこともあると思う。でも、彼や彼女たちは、私の前では気分の良くなる話を選ぶ。そして私達は同時に幸せな気持ちになって、束の間のワンネスを感じながら、少しばかり魂の高まりを感じてしまう。

もちろん、それは私が引き寄せていることであって、私のエネルギーのあり方が変われば、彼(女)たちはたぶん何かを愚痴りはじめ、一緒にため息をつきながら「世の中ってへんだよね」と言って会話を終わらせることにもなるのだ。

最近、幸せな再婚の話ばかり聞いている。別に尋ねているわけではなく、自然に引き出してしまうというかんじ。

私自身は、とても1人で生きてゆくタイプではないので、いつか再婚をしたいと頭で思いながら、心ではまだそう思っていない。素晴らしい出会いに恵まれても、いつも結果的に終わらせてしまい、実は今もその最中。だからこそ、そうした話を聞くことで、色々と刺激を受けている。

今日、一番印象に残ったシニア世代の女性は、すらりと背の高いブロンドの。ヨーロピアンっぽいと思ったら、そうだった。20代のときにアメリカ人と出会ってここに移住。結婚、出産を経てずっと幸せに暮らしてきた。でも、3年前に夫がアルツハイマー病で亡くなってしまった。

70歳になったばかりと聞いてちょっと驚いた。背筋がピンと伸びて、ナチュラルな美しさと品を備えている。しかも、2年前に再婚したばかり!それで、私はのけぞってしまった。またもや再婚話。しかも、68歳のとき!?これまで私が知った中で一番最年長かも!

いつものごとく、私の好奇心を察したのか、みずからその話をはじめてくれた。

夫を亡くして一人になった彼女は、当時シカゴに住んでいて、デートサイトに登録した。何が何でも再婚!という意気込みではなかったそうだ。アメリカでは特に婚活サイトというものはないので、出会いの目的がちょっと曖昧だったりする。

3人の男性たちと会ってみた。みんなよかったけれど、ピンと来ない。4人めの男性は特別な気持ちを抱いた。4回目のデートで自宅に招き、結婚を前提につきあうことになった。2人はそれぞれシカゴのコンドに住んでいて、結婚後は片方を売り払った。

その後、旅行でこの街を訪れてすっかり気に入り、すぐにシカゴのコンドを売ってこの街にコンドを購入。新しい友達を作って楽しくやっているけれど、なんだか狭さが気になってきたので引っ越しを決意。20マイルほど離れた住宅地に気に入った一軒家を見つけたのですぐに購入。それまでのコンドも無事に売れて、やっと落ち着いたところだと言った。

この年末は、アメリカの各地にいる子供や孫たちに会いにいくそうだ。それぞれ3人の子供がいるので、合計6カ所を観光旅行がてらにまわることになる。突然家族が増えたことも幸せだし、子供達だって、親の幸せを心から喜んでいる。

そのスピード感にすっかり驚くとともに、輝かしいエネルギーを分けてもらったような気持ちになった。

彼らは自分が相手に何を求めているのかをはっきりと理解していた。それはたぶん長いリストなんかではなかったのだろう。そして、楽しいことばかりではない結婚生活を始める心の準備もしっかりとできていた。
だからすぐに理想の相手に巡り合えたし、そのあとは互いの関係にぐずぐず悩んだり吟味したりすることなく、後ろや横を向くこともなく、ひたすら楽しく前を見つめて、その結果として物事がスピーディに展開してきたのだ。

出会ったとき、彼が、そんなふうに住み慣れた土地を捨てて引っ越しできるって知っていたの?あらかじめ計画を立てたの?と私は聞いた。

シニアの中には、住み慣れた土地をさっさと捨てて、夢の土地への移住を夢見ている人もいれば、ずっと同じ土地に住み続けたいという人もいる。まして、コンド派、一軒家派もいるし、引っ越しが苦手な人もいる。

互いが同じ意見なら良いけれど、そうでなければ、どちらかが大きく妥協することになってしまう。再婚することで自分の自由を奪われてしまうことだけは絶対に避けたい。

彼女は、そんなことは知らなかったし、話題になったこともなかったし、そもそも、彼女自身も最初はシカゴを離れるつもりなどなかったのだと言った。一緒になったことで、互いの夢が同じものになっていっただけ。

見えない先の心配をしていると、目の前にある素敵なものを受け取りそこねてしまう、ということの、すごくいい例だと思った。

またもやエイブラハム流の話になるが、互いの夢が違っていても、互いの波動が高ければ、どちらの夢も叶ってしまう。夢が同化するかもしれないし、何かが都合よく働いてくれることになるのだから。(現実主義の人にとってはあり得ないような話だが)

老後を一人で楽しく生きるという選択もあるけれど、パートナーが欲しいのであれば自分の年齢を言い訳にせず、願えば、叶うということだ。

彼女の話を聞いて思い出した本

 


この本を読んだとき、やっぱり私は引っ越しや移住が好きだと再認識した。ずっと以前には国際レベルで引っ越ししていたし、その後も4,5年ごとに引っ越している。今後もきっと、同じ土地に住み続けるというコミットメントはできないだろう。
だが、それでいいのだと改めて思えた。私にとっては非常にワクワクする本だった。

移動型の生活に批判的だったり抵抗があったり物理的に無理だという人も多いかもしれないけれど、これからの時代を考えるにあたって一度は読んでみると面白いかもしれない。キンドルアンリミテットだと無料で読めますよ。


    
すべてのフォーカスを未来に持っていけるかが人生を変えるためには重要になってくる。だから、人生を変えるアプローチとしては、移動ファーストの体質にする→都合の良い環境に飛び込む、という手順しかない。
あなたが「あなたにとって都合の良い環境」にいるとしても、2~3年後に「あなたにとって都合の良い環境」とは限らない。むしろ、知らぬまにその環境におけるポジショントークを強いられ、人生の主導権を他人に奪われてしまう。

Amazon