真の幸せとは?元祖・カリスマ美容Youtuberの告白

2019年7月22日追記
私の別ブログで、この街にある大学の紹介をしようと思って調べものをしているときに、ふと、ミッシェル・ファンという元祖カリスマ・美容Youtuberのことを思い出した。(写真は彼女のYoutubeより)


アメリカでは知らない人はいないと思う。Youtuberがまだまだ少数派だった時代に、プロ顔負けのメーク方法を次々に披露して、世の中の女性たちの心をぐっと掴んでしまった、なんとも可愛らしいベトナム人女性だ。

私が彼女を知ったのは、数年前。まだ彼女が大学生だった頃かもしれない。当時私はアルゼンチンタンゴを習っていて、うんと年下の大学生の青年が私のダンスパートナーだったのだけど、その彼が通う有名な美大にミッシェルがいた。
私と彼は週に3回ほどサロンで落ち合い、やたら情熱的なインストラクターに怒鳴られながらダンスの練習をしているうちに仲良くなり、彼の大学に遊びに行ったり、色々な生徒たちの話を聞いたりするようになった。

ミッシェルはすでに中退したようで会うことはなかったが、仕事が絶好調で輝いている彼女を、彼がずいぶんと羨ましそうにしていたので、私も彼女の動画を見るようになった。なんて可愛らしい女性だろう!というのが第一印象。すっかり魅了されて、世代の違う彼女の薦めるコスメをついつい買ってしまったりしていた。

ミシェルはあれよあれよという間に有名になって西海岸に移住し、ロレアルとタイアップしたり、事業を立ち上げたりして大成功をおさめていった。Forbesが選ぶ30歳以下のミリオネア、実業家、有名Youtuberなどのタイトルをもらい、大物実業家というイメージに変わっていった。

数年ぶりに彼女の古いメーク動画を見たら、「小学生の頃からミッシェルを見てた!今は高校生になったけど、本当に彼女のことが大好き!」というコメントが多くて時間の流れに愕然とした。そうえば、彼とごはんを食べに行くときに連れていた私の子供だって、あの頃は小学生だったのに、もうすぐ高校卒業だ。

そんなふうに感慨深くなりながらクリックしていると、以下の動画を発見。視聴回数やいいねとコメントの数がすさまじい。気になって見てみると、そこには、彼女のこれまでのすべてが説明されていた。2年前の動画だけど、すごくよかったので、ここに紹介したいと思う。

(完璧な直訳ではなく、聞きながら書いた適当な訳ですのでご了承くださいませ)




小さなころ、お母さんみたいになりたかった。
お母さんは、映画に出てくるスーパーウーマンみたいなわけではなかったけれど、いつもニコニコして、女性たちを美しくしていた。
(注;たぶんネイルサロンで働いていた)

そこにいるお客さんたちに向かって
大きくなったらお母さんみたいになりたいなぁ、と言うと、お母さんは『私みたいになったら貧乏になるから、医者になるとかして成功しないとね。お金があったら、幸せになれるんだから!』と答えた。

子供の頃はお金のことなんてよく分からない。
私は、ただ、幸せになりたかった。
でも、幸せはお金で買うものだって言われながら育ってきた。

小さいころから、まわりの期待に応えるように育てられてきた。みんなを喜ばせるのが好きだったから、母が期待するように、成功しようって思っていた。

もう少し成長してサロンを手伝いはじめたとき、お母さんがお客さんたちを美しい気持ちにさせていたことに、遅ればせながら気づいたけど、いつもニコニコしていても、マスクで隠した口もとには、悲しみがただよっていることを私はちゃんと知っていた。
両親はいつだってお金のことで喧嘩ばかりしていたのだから。
それで私は、いつか絶対に成功する!って覚悟した。

高校生の卒業が近くなり進学を決めるとき、もしもこのまま勉強を続けて医者になったら、自分は自分の夢ではなくて、誰かの夢を叶えるだけだなぁって思いはじめた。
いてもたってもいられなくなり、私は、自分の心の声に従うことにした。医学部ではなく、どうしても美術大学に進みたい。

追記:
別動画を見て知ったのですが、このときのミッシェルの家庭は崩壊して悲惨でした。父はギャンブルで蒸発。母は再婚して妹ができるも、そのうちに、新しい父親もDVか何かで家族を苦しめ始め、母とミシェル、兄と乳児だった妹は家を出てアパートの一間暮らし。ミシェルは進学校とは程遠い(と思われる)商業高校に通っていました。ということで、相当なコントラストに身を置いていたと思われます。

なんてワガママなんだろうと自分でも思ったし、お母さんはそれを知って悲しんだ。でも、絶対に成功して親孝行するからと約束すると、最後には理解して信じてくれた。

追記;
その美術学校は私立で授業料が高いことで有名なので、ミシェルは奨学金を取ったと思われます。。。と書いたのを訂正したのに反映されていなくてすみません。奨学金は取っていなかったのか、お金が続かず入学後すぐに中退したようです。

美術大学の初日は、とってもスペシャルな日だった。生徒一人一人にノートパソコンが手渡されたのだ!それで私は創造ができるし世界への窓が開けたも同然。

だけど現実にはお金がないから、バイトを探さなければならなかった。
美容アドバイザーの面接に行ったけど、あっけなく断られてしまった。

そのときに思い出した。
神であれ、宇宙であれ、願ったら、3つの返事を出してくれる。
YES
まだですよ
もっといいことが起こりますよ。

まさに本当のことだった。

美容動画を作ってみたら、バイトで働くよりも素晴らしい結果に繋がったから。

ふだん使いのコスメでナチュラルメークのやり方を動画にしていたら、期待していなかったのに視聴回数とコメントがどんどん増えてびっくりしてしまった。

それが、すべての始まりだった。

Youtubeを始めたころは、まるで魔法をかけられたみたいだった。
当時は誰も収益目当てに動画を作っていなかったんだけど、ふと気づいて広告を入れてみたら、どんどんと収益が出てきてパートの仕事を辞めることができた。

ささやかな趣味が、キャリアになっていったのだ。

お母さん、やったよ!
成功した。そして、幸せになれた!

ますます収益が増えていって、私は家族を助けることができた。動画の更新にやりがいを見出したし、努力が報われる瞬間でもあった。とても満たされて幸せだった。

動画を撮ったり編集するときは「仕事」をしてるように感じられず
まるで夢を見てるみたいだった。
いつまでも覚めないでほしい夢。。。

私の動画はどんどん有名になって、大企業から色々なオファーが来るようになった。それで私は、夢をもっと追いかけるために、家族のいるフロリダを去り、単独でカリフォルニアに旅立った。



私には家族しかいなかったから、心細くて仕方なかった。でも、私の心は『行きなさい!』って言っていたし、その声に従うしかなかった。

新しい土地では孤独を感じたし、企業家たちは私の創造にあらゆる制限をかけてきた。色々なプランやアイデアがあって、私はひたすら忙しくしていた。

成功って、まるで麻薬みたいなものかもしれない。
成功すると、もっと!もっと!と渇望する。

働けば働くほど、成功が手に入った。お金で、幸せは買うことができるんだと思って書類の上にサインをするたびに、幸せの代償というものについてはじめて理解することができた。

約束した通りにお母さんを退職させてあげることができたし、家族を養うことができてるんだから、これでいいんだ、と思ったし、私のリストはまだまだ長かった。

かつて私は、大きな夢を持った女の子だった。
それが次第に、ニコニコしながら商品を売って売って売りまくる女性に変貌していった。自分が別人に感じられてきた。

お金って、人間の一番汚い部分を引き出すことがある。
私自身にしてもそうだった。自分への自信が崩壊して、虚栄心に囚われて私の容姿に全然満足できなくなり、自分で自分をがんじがらめにしていった。





ネットの世界での私の人生は、あまりにも完璧だったけれど、実際には、私は自分が望む世界を描いているようなものだった。
幸せはお金で買えると言われている。いつか夢から覚めなければならず、私の場合には厳しい現実が待っていた。

成功するということは、標的にされることでもあり、私の利益を奪おうとする人たちが、色々な裁判を起こしてきた。さすがにダメになりそうになったけれど、挫けることはできない。だから、もっともっとプロジェクトに精を出して仕事を進めていった。

もっと成功しよう。
そしたら、きっと、また幸せになれる!


忙しくしているときだけが、ストレスと不安を押しのけてくれた。動いてくると、痛みを麻痺してくるのだから。

その間の数年間、私はどんどん、愛する家族から離れていってしまっていた。家族、友達、そして、あなた。私の大切な視聴者たち。。。

本当にごめんなさい。

どうすればよいか分からなかったし、誰に相談していいのかも分からなかった。すごく孤独だったけれど、自分の弱みを見せられないほどプライドが高かった。。気分が落ち込んでしかたなかったのに、その理由は分からなかった。消えてしまいたくて、動画投稿は減らしていった。

寝つけない夜に、大昔の自分の動画をふと見てみることがあった。
あのころの私は、もっと自分らしく、これからの期待でいっぱいだった。お金や名声を得る前の自分は、なんて無垢だったのだろうって思えた。それが、どこかで自分を見失ってしまった。



お金のせい?

これまでの人生、私は、ずっと成功を夢みていたのに、もっとも大切なものから逃げる結果になってしまった。

自分自身。

本当の私。

もう、自分を騙すことはできない。

だって、心の奥底で私は幸せではなかったから。

お金で安心感や居心地の良さや社会的地位を買うことはできるのは事実だ。幸せ以外の、すべてのものを。

私は粉々に壊れてしまったように感じていたけれど、私の中の本当の自分は、諦めたくないって言っていた。いつだってやり直しはできるよって、その声は言っていた。

お金で幸せは買えない。
その一方で、もっとあったらいいなあと思うものは、時間。
だから私はお金で時間を買った。

自分を見失ってしまう前に、しっかりと見つけよう。

私の心の中の声は言った。

さあ、もう、行きなさい。

それで、私は、旅だった。

空を飛びたかったら、重荷になるものはすべて捨てなければ。

天高く飛び立ちたかったから、スーツケースひとつだけを持っていった。夢も、成功も、あんなにがむしゃらに頑張って築き上げたものも。捨てた。そして、後ろを振り向かなかった。

癒しを求めた先は、自然。
Wifiや雑音は一切ない。
私自身と、私のマインドと、自然界だけがそこにあった。

私が縁を切ってしまった世界が私をすっぽりと包み込んで、壊れた魂を癒してくれた。少しづつ不安が消えていった。
マインドが鎮まると、自分のエゴに気づくことができた。そして、冷静に過去を見つめ直すことができた。

すべての経験、自分の選択、それが良いことであってもそうでなくても、すべてが今の自分を創ってくれた。だからといって、そうしたものに左右されることない。このことに気づいたとたんにパワーがみなぎってくるのがわかったし、自分が自分の人生を選択する自由があることを理解できた。

幸せになりたい。

幸せを買うことはできない。
でも、創造することはできる!

自分をひき止めていたものを手放し、自分の心が高揚するようなことを選び取ろうと決めた。もっと色々学びたい。だから、学校に行った。

もっと成長したかった。

さて、これからどうするのだろう?実は、自分でもよく分からない。
ただ、創造をしたいだけ。それが幸せなことだから。

その昔、私は、どうやったらきれいになれるかを動画にしていた。今は、私は、あなたに、どうやったら美しく(素晴らしく)感じることができるのかを伝えたいなと思っている。


(ざっくり訳してて省略なども多いため、ミッシェルの言葉としての引用はご遠慮ください)

私はメーク動画から離れてしまったため、ミッシェルの動画も数年間ほど見なかった。彼女が立ち上げたIpsyというコスメの定期宅配サービスがアメリカ人の女性たちを夢中にさせていたことは知っていた。
彼女の成功が認められて、退学も拘わらず、あの美術大学から名誉学位を与えられたとき、SNSでパッシングのコメントが多くて、成功すると大変だなぁと驚いたことを覚えている。

ちょうど彼女が消えていた時期、私の友達の大学生になるの娘さんがモナコでミッシェルとバッタリ遭遇した。子供の頃からずっと憧れていたミッシェルとの出会いは彼女にとって奇跡でしかなく、当時色々と迷っていた彼女は色々と勇気づけられたそうだ。

2009年、初期の動画

コメント
「誰でも一度は見た動画だよね」(いいねが5700個)
「今でも十分いける。進んでたんだなぁ~ミッシェルは」
「子供の頃にこれ見てた!」(こういう声が多い)
「この頃の美容Youyube界はもっと純粋でゴタゴタがなかったよね」

追記;
今年で31歳になるミッシェルは、すでにカムバックして、以前とは違うメンタルで精力的にビジネスに力を注いでいる。ビットコイン投資などでもかなり成功しているようだし、今後はアートや音楽もやってみたいとか。

ミッシェルのコスメブランド
https://www.emcosmetics.com/


ミシェルの子供時代をつづった動画。辛いことが多かったぶん、母と兄妹との愛がすべてだったことが伝わって泣けてしまう(涙)
英語ですが、興味のある方はぜひ。

これによると、現在ミッシェルはLAとNYに住んでいるようだ。
家族はみんな健康で幸せ。
パリで運命の人に出会い、恋愛も充実しているとのこと♥
ミッシェルが幸せにならないわけがないと思う。
この動画のコメントと視聴回数もものすごくて、彼女がどんなに愛されているのかがよくわかるものとなっている。

Amazon