放射能ーフクシマ、そしてグランドキャニオン




福島第一原発で行われている燃料の取り出しや除去土壌の貯蔵作業を取材したBBCニュースが話題になっていた。


放射能・除染作業員への関心が高まる




過去記事にも書いたが、現在アメリカでは33年前の事故を丁寧に描いている「チェルノブイリ」のTVシリーズが始まった。

5か国で同時放映されて、若い世代たちも熱心に見ているので、タイムリーな内容である。福島のニュースについても関心が高いはずだ。

「チェルノブイリ」は毎週1話の放映で、私はすでに3話見た。
第1話は、事故が発生して作業員たちが被爆するシーンがショッキングだった。第3話では除染員たちが登場して心を揺さぶられるし、作業員が被爆してゆく姿はあまりにも残酷で、ホラー映画とさえ呼ばれている。

4話はまだ見ていないが、被害を受けた地元の動物たちにも焦点が当たるようで、多分、とても悲しく、悲惨なのだろう。


過去記事
被爆シーンがショッキング。歴史を振り返りたい原発事故の新ドラマ


ということで、あと1話だ!という誰かのコメントに対する、Reddit掲示板でのみんなの返信をちらりと見てみた。以下のようなコメントが載っていた。(すべて英語なので簡単に訳した)


●僕は2011年の福島の『その後』が見たいなぁ。「チェルノブイリ」とはまた違った状況や見解が見れるはずだから。

●福島は核が爆発したわけじゃなくてもっと安全だから、地震や津波の要素を含まないとシリーズにはならない。どちらかといえば、そちらの被害の方が大きかったんだ。

●いや、そんなことないよ。事実、来年には渡辺兼によるその映画が公開予定になってるんだ。福島の事故は、たくさんの人たちが思うよりもっともっと危険なんだよ。確かに「チェルノブイリ」より狭い地域が影響された。でも、意味のある作品になることは確かだ。

僕は「チェルノブイリ」の撮影現場で監督のクレイグと福島の映画について語り合ったんだけど、みんな口をそろえてハリウッドが作るべきじゃないと言っていたね。キャストは全員アジア人になるべきだからね。でもさ、残念ながらそんなのは不可能だけどさ。
(これ書いたの誰でしょうね??)

●その上で、僕が言ったように、津波や地震のシーンだって入れるべきなんだよ。そしてソ連側から見た「チェルノブイリ」とは全然違うアングルになることになる。どうやってあんなに素早く対処したのかも映画の中で教えてほしいよ。

●福島の事件は不可解な部分が多いから素晴らしい映画を作ることができると思う。そして、地震と津波の直後にどんなふうに人間が動いたのか、どんな決断がなされたのか、コントロールできない原爆に対してどんな判断が下されたのかの要素があるからね。



 



ところで、アメリカの有名な観光地でもウラン放射線が20年間ダダ漏れしていたことをご存じだろうか。これは『人間に影響はなかった』と締めくくられたが、今年の2月にニュースでも報道されたし、SNSでも出回って人々をショックに陥れている。


グランドキャニオンが危なかった

結論から言えば、2000年から18年間にわたり、グランドキャニオンのMuseum Collections Buildingと呼ばれる博物館を訪れた人たちは被爆している可能性がある、ということだ。


確か私も2000年にグランドキャニオンにヘリコプターで訪れたのでひとごとじゃない。

放射線を発するウラン鉱石が博物館にあり、居合わせた大人は安全限界の400倍、子供は4000人以上の放射線を浴びた可能性があると言う。

しかもそれが発覚したのは、2018年に国立公園の従業員の、ティーンエイジャーの息子が手にしていたガイガーカウンターが部屋の中で反応したから。

国立公園の安全管理をしているマネージャーがすぐに報告を出した。数日後にエンジニアがやってきてウラン鉱を持ちだした。そして2マイル先の土地に捨てると、そのバケツを持って戻ってきた。

マネージャーであるステファンは、何も知らない人たちに『知る権利がある』として告発した。公園側は政府機関の協力を得て調査した結果、その放射能が危険レベルではないと発表している。

ソース元:NPR

アメリカ人たちの反応は?

このニュースは今年の2月にメディアに出て、フェイスブックなどでも個々にシェアされまくっているが、このニュース記事の反応を見る限りは、400個の『いいね』『おどろき!』『うけるね』がついていて、怒りやナミダのアイコンが6月の今になっても、ついていない。

さすが、陽気なアメリカ人。




『わたしたちも訪れたけど、ぜんぜん大丈夫よ』

『あ、だからスーパーパワーがついたんだ』

『あ、だから体重増えたんだ』

『フクシマで影響受けちゃったから、もう慣れたわ』

『僕、やっちまった』

『わたしたち、闇でぼーっと輝くようになるの?』

『だから彼、ハゲてきたんだわ』

そして、このニュース自体を信じないで、フェイクニュースと呼び人も。(トランプがCNNを詐欺ニュースを呼ぶように)




こんなコメントしか見当たらない。。。笑
もちろん、これはフェイスブックの一記事のコメントであって、まったく参考にはならないが、全米でパニックになっているということもなく、グランドキャニオンの人気は衰えることもなさそうだ。

チャンスがあれば、一度は行ってみるべき素晴らしいグランドキャニオン。実際には、放射能よりも事故死の方が深刻になっている。


グランドキャニオンには気をつけて


インスタ映えする絶景が続くグランドキャニオン。#Southrimでサーチすると、崖っぷちに立ったり座ったりして撮られた写真が続々と出てくるが、ここで事故が起きてしまう。





去年、国立公園の緊急コールセンターでは、265件の電話を受けた。ほとんどの人たちは助かるようだが、今年に入って、すでに4人が死亡している。3人が岩からの落下で一人は森の中の死体発見だった。

グランドキャニオンでは毎年、持病発作、熱中症、自動車事故なども含めて17人ほどが死亡しているという。だが、公園側として、安全対策を取る計画はない。公園には毎年600万人以上の人たちが訪れる1人1人が崖の危険性や天候について認識するしかない。

とはいえ、それは少数派である。
グランドキャニオン観光は絶対に一度はお薦め!


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