被爆シーンがショッキング。次世代が見守るドラマ『チェルノブイリ』【海外】

「ノーベル平和賞を受賞した核戦争防止国際医師会議は、放射能オリンピックと命名して放射能汚染リスクの残る東京でのオリンピック開催を疑問視している」という鳩山由紀夫元首相のツイートが拡散されてニュースになっているのを目にしたその日、

ここアメリカで、息子が超久々に、一緒にドラマを見ようと言ってきた。つい先日からHBOではじまった、全5話シリーズのChernobyl』だ。

ロッテントマトの評価も高いし、絶対に見た方がいい!!!と言う。そのテーマが、まさに放射能だった。


ChernobylHBOの全5話ドラマ

1986年にチェルノブイリ原子力発電所で起きた事故を題材にして、原発の4号機が爆発し、放射能物質が放出する様がとてもリアルに描かれている。作業員たちが被爆してゆく様子はビジュアル的にも非常にショッキングで見るのが耐え難いほどだ。どこまでが事実に基づいているのかは分からないが、被爆の恐ろしさについて改めて考えさせられる。







予告編のこの動画のコメント欄がすごい数になっている。

『これはドキュメンタリーではないから、どこまでが本当の話なのか?』
『ビジュアル的にも、本当にこうであったのか?』
『福島の事故の映画が見てみたい。』
(これに関しては、実際の死者の数のやりとりで言い合のようなコメントが続く)


一方、鳩山元首相のツイートの元はこちら


国際キャンペーン  
”東京2020ー放射能オリンピック” 

2020年、日本は東京オリンピックに参加するアスリートを世界中から招いています。
わたしたちは、東京オリンピックがフェアで平和なオリンピック競技となることを願っています。と同時に、わたしたちは、福島第一原発の廃墟から50キロしか離れていない福島市で野球とソフトボールのオリンピック・ゲームが催されるという計画について懸念しています。

2011年に福島第一原発で起こったトリプル・メルトダウンは放射能を日本全土および太平洋に拡散しました。 福島第一原発事故はチェルノブイリの核メルトダウンに匹敵するスケールの大惨事となったのです。

東京オリンピックの福島のページ


予告動画についたコメントの数々に泣けた

福島のことはさておき、上で紹介したこのドラマの予告動画の反響を見てみると、実に多くの若い世代たちも興味を持ってみていることが分かる。

それもそのはず。コメントを読んでいると、チェルノブイリの除染作業員たちの子供たちの世代が、このシリーズを見始めていたのだ。彼らの、ドラマに対する評価もすこぶる高い。

自分の父親のことを書いた投稿に対して、感謝やお悔やみの言葉が続々と続いている。


僕の父はチェルノブイリで働いていて、とっくの昔に死んじゃったよ。
健康面もそうだけど、メンタルな部分でもやられる人たちが多かった。心的外傷後ストレス障害(PTSD)は、戦地で戦った兵士たちのそれと変わらない。自分は少しづつ病死してゆくと信じ込んで家に戻ってきたわけだからね。

国や国民のために頑張って処理に力を捧げた勇敢な男たちだって壊れてしまうのさ。でも、強靭なほどの責任感のために戦ってくれたんだ。

それに対してのコメントが続々と。


●君のお父さんはヒーローだ!

●福島にしてもそうだけど、チェルノブイリの後処理に命を捧げてる人たちをもっと僕たちは認識するべきなんだ!!

●本当に気の毒だと思う。君のお父さんが命を捧げた国はもう消滅してしまったけれど、君のお父さんは世界を救った!君のお父さんたちがいなければ、もっともっと被害は大きかったんだ。

君のお父さんのような人たちがいたおかげで、僕たちはこうしたことを今知ることができている。ヒーローは国境を超えるから、君のお父さんは僕らのヒーローなんだよ。

●そうだ。君のお父さんは永遠に忘れられることはない。男だって女だって、チェルノブイリで働いた人たちはヒーローなんだ。君はお父さんを心から誇りに思うべきだ。

君のお父さんは、君の成長を見届けることができなかった。。。でも、君にもっと安全な世界を与えることができたんだ。君の将来を、おとうさんが与えてくれた。だから、精一杯生きるんだよ!それが親孝行というものさ。

●僕のお父さんも除染作業員だった。僕は小さかったから、そのことについて興味もなく、話を聞くこともなかった。ずいぶん後になってから、彼が自らを犠牲にしたヒーローであり、世界を救ったってことに気づいた。そして、除染作業員という仕事の重みについてもね。

●カナダからこれを見てる。本当に、心から、君のお父さんたちに感謝してるよ。

●中国から読んでいる。君のお父さんを尊敬してるよ。


その他の体験談コメント



『僕のおやじはソ連の兵士だったとき、朝の2時にたたき起こされて、チェルノブイリに行かされたんだ

『あの夜、僕の父親もあの工場で働いていたんだ。母親と僕は他の街へ避難したよ。父親は結局13年前に死んだ。僕はこのシリーズを見たら泣き崩れるかもしれない。』

『僕は16歳だった。学校で、それまで見たこともない錠剤を手渡された。それを飲むようにってね。木々の葉は怖いくらいに青々としていた。すごくよく覚えている。最悪事態になる直前だったんだね。僕は当時、チェルノブイリから400キロほど離れた西ウクライナに住んでいた。でも、僕らはなーんにも知らされていなかった。あの事故が起きてから、食料品やさまざまなものが違法で持ち出され、政治腐敗に繋がっていったんだ。』

『僕の父親も除染作業員だったよ。1分間、屋根に出て洗浄しなければならなかった。放射能を浴びまくって1987年に死んでしまったよ。』

『僕の父親もそうだ。放射能を浴びすぎて43歳で死んだんだ。』

『私は当時、東欧に住む小さな子供で、雨が降っていたのを覚えている。何日間も真実を知らされていなかった。そのあとで、変な形をした野菜が取れるようになって、みんなが怯えだしたのを覚えている。あんなに遠くに住んでいたのに、ヨーロッパに降り注いだ雨があれほどの影響力を持っていたのね。』

『私のスクールバスの運転手は、除染作業員として引っ張られていったんだけど、彼によると、近くの住民たちが、ほとんど強制的に引っ張られていったとのこと。しかも、ちゃんとしたユニフォームとか、器具とかもないのに!彼は生き残ったけれど、そのときに働いた人たちの殆どは、癌にかかったりして死んでしまったそう。彼も甲状腺を悪くしてるけどね。政府はそうした人たちのことなど考えもせず、何もしてくれないと言っていた。これは一運転手の話だけど、同じような人たちがごまんといるということ。。』


実際には英文なのですべて私の適当な訳だが、こうしたコメントを読みながら思わずウルウルとなり、一層、ドラマへの思い入れが深くなったし、私の息子もそうだが、たくさんの若い世代たちが色々な思いでこの作品を見ていることは素晴らしいことだと思う。

リアルタイムで放映中なので、毎週1話のペースで見ている。
機会があればぜひ見てください。


日本から観るには?



日本でシリーズを観覧する場合、今のところアマゾンが利用できるようですよ。無料体験後は有料になります。


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