サハラマラソン自主参加して完走した犬【砂漠マラソン】

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友達が参加しているサハラ砂漠マラソンを、時間があるときにチェックしている。

モロッコのメルズーガ砂漠にて、先日4月5日にスタートした。参加者は過酷なコースを数日間走り続ける。一般の人たちには想像もつかない世界だと思う。私だって、オフィシャルサイトの写真を見てはじめて、その壮絶さを知ることになった。


ライブ中継で見れるわけではないが、SNSで近況を見たり、ランナーの位置をトラッキングすることができる。


参加者たちは、走りながら、自分の世界を果てしなく広げているんだろうなぁ、と思った。中高年層が多く、日本人参加者の最高年齢は、確か71歳だった気がするが、本当に尊敬する!

そして、視線を外せないほどじっと見入ってしまうのが、こんな写真。





砂漠近くの村なのだろうか。
あるいは、砂漠を歩いている子供達なのだろうか。


47歳、アメリカ人のエイミー・ウィンター。バイク事故で足を失って1997年に義足になってから、プロのアスリートになった。2人の子供の母親だそうだ。自分の名をつけた基金を設立して、障害のあるスポーツ選手を支援している。なんて素晴らしい女性だろう。なんだか自分が恥ずかしくなってくる(涙) がんばれ~


そしてファンが熱い視線を降り注いで注目しているのが、このワンコ!




なんと、マラソン選手たちと一緒にずっとコースを走り続けて、元気に毎日フィニッシュしている。足の裏などに怪我もなく、ゴールにたどり着く選手たちをしっぽを振って迎えている。この子と一緒に走ることができたら、癒されるだろうなぁ。


一生の思い出になるのではないだろうか。別れが惜しくなるくらいに。

どこから来た犬なのか分からず、誰かがカクタス(さぼてん)と命名したことから、SNSで盛り上がって、レースを応援している世界中の人たちがカクタスの大ファンになってしまった。

4月10日、選手たちと75キロのコースを終えて元気にフィニッシュしたカクタスの写真をスタッフがFBに投稿すると、なんと飼い主からのコメントがあった。

「私の犬です!昨日キャンプを去ってしまったと聞いていたからとっても心配して、迎えに行けるものなら行きたいけれど、ワンコはたぶん、ものすごく楽しんでいると思うから、みなさん、お願いですから今ワンコがどこにいて、明日はどこに向かうのか教えてください。ワンコのことは心配でたまらない。でも、楽しんで欲しいのです。
遊牧するのが大好きで、40キロくらい離れたところにしょっちゅう遊びに行ってるくらい元気なんだけど、どうぞ世話をしてあげて、そして連れて帰ってください」


犬好きならぜひ見てほしい!(音楽が流れます)



だが、私にとって、モロッコのサハラ砂漠といえば、「星の王子様」でしかありえない。
人生で好きな5本の指に入る本だ。




そしてまた、著者であるサン=テグジュペリのエッセイ本である「人間の大地」も素晴らしい!飛行士として体験したサハラ砂漠でのエピソードが出てくる。どこか物悲しく、奥深く、そして宇宙のように壮大な哲学を持つ彼の言葉が恋しくなって、久しぶりに読みたくなった。


 


明日はとうとうステージ5だそうだ。今の時点で日本人参加者は全員無事に残ってるという。私にはもう理解不能な体力とメンタル。

もちろん、相当の努力を積んでのことだろう。

でも、人間も犬も、もしかしたら、私達が考えているよりは、ずっと強いのではないかと思った。

砂漠で生きている子供達。マラソン参加者はアスリートというよりは普通の人たちだ。そして、人に飼われている、レース犬でもないワンコ。

もしかしたら私達は、頭の中で考えてあまりに制限をかけすぎているのかもしれない。
その結果、大人はもちろん、犬や子供たちを過小評価してしまって、持って生まれたエネルギーや能力を信じることを忘れてしまっているのかもしれない。

少なくとも、私にはそんなところがある。遠くから傍観しているこのレースは、そんなことを私に気づかせてくれた。


追記:
翌日の今朝、ワンコにもGPSの首輪がつけられて、選手たちの一員としてトラッキングできるようになり、世界中のファンの間で盛り上がった。そして、無事にゴールした。ワンコのオーナーが明日迎えに来るそうだ。
あの71歳の日本人参加者、数百人の参加者の一番最後にゴールした。どこを切り取っても感動でいっぱい。





RunningNews Mediaさん(@trail__running)がシェアした投稿 -

あ。こんな本が紹介されてた。マラソンについて来た犬の話。



2016年初夏。7日間かけて250kmを走るゴビ砂漠マラソンに挑戦するためスコットランドからやってきたディオンは、レース2日目、スタート地点に紛れこんだ小さな迷い犬が自分をじっと見上げているのに気づいた。犬はなぜか彼のそばを離れず、レースが始まると一緒に走り出す。この出会いが、ディオンの人生を大きく変えていくことに―。(アマゾン)



ページ内のマラソンの写真はすべてオフィシャルサイトより
All the photos from  http://marathondessables.com

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