円満夫婦の秘訣



本日、仕事先で出会ったおばあさんは今日が結婚61周年紀念日。

結婚50周年を迎える老夫婦はここではそれほど珍しくもないけれど、それ以上となると、離婚というよりは死別になってしまう人も多い。

私達の時代に結婚した人たちは離婚なんてしないわよ、と彼女は言った。


「今はみんな辛抱が足りないわね。
誰もがMe Me Meって自分のことばっかり!」

自分を優先させるのは大切なことだけど彼女が言っていることも分かる。自分を優先させるとか、他人を優先させるって、受け取り方によっては意味が全然違ってくる。

「幸せな結婚を持続させるコツはね、私の夫に言わせればshort-term memory lossよ。」

と言うので笑ってしまった。

短期記憶喪失。つまり、ちょっと前のことをすぐに忘れてしまうこと

でも、80代であろう彼女の記憶は抜群で、1974年に日本に来たときのことを色々と話してくれた。

夫がフォードの重役で、3か月間ホテルニューオータニに滞在することになり自分はそのうちの1か月間を一緒に過ごした。

車を手配してもらって、夫婦でドライブに行ったり、新幹線であちこちに旅行したりした。富士山にも京都にも日光にも行った。

誰も英語をしゃべらないから何を言ってるのかまるで分からないけれど、いつでも 「はい!!」と元気よく返事して切り抜けてきた。

そのおかげで困ったことも起きたけど、日本はとても平和だったし、言葉ができないからといってホテルに閉じこもってるよりは外で道に迷った方がいい。

妙にサバサバして、どっしりと構えたどこか男性的な雰囲気で、たぶん、とても頭の良い方なんだと思った。あまり物事に動じない、そのどっしり感が、幸せな人生の秘訣でもあるのだろう。

すでに早期定年退職した子供たちが4人に、孫が合計10人もいて夫婦仲も円満で、
素晴らしい人生を過ごしている彼女は、今晩は旦那さんと高級ステーキハウスでお祝いするそう。

いつまでもお幸せに!



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